概要
- 年齢・性別・都道府県:30代・女性・香川県
- 傷病名:うつ病
- 主な症状:気分の落ち込み・意欲低下、強い恐怖感・不安感、感情のコントロール困難、就労・日常生活への著しい支障
相談から申請までの経緯
相談のきっかけ
幼少期から複雑な家庭環境の中で育ち、父親の突然の死・両親の離婚・母親の再婚など、多くの喪失体験やストレスを抱えながら成長しました。中学生の頃からリストカットなどの自傷行為も見られ、感情を抑え込む生活が長く続いていました。
社会人になってからも「常に仕事をしていなければならない」という強迫的な思いから無理を重ね、職場での人間関係や過重な負担が積み重なっていきました。帰宅後に夫へ感情的にあたってしまうことが増え、「死んだ方がいいのか」という言葉も出るようになったことから、夫の勧めで精神科を受診することになりました。
治療と生活の状況
初診時はパーソナリティ障害と診断され、漢方の処方と月1回の定期受診を継続。服薬により多少落ち着きが見られましたが、その後も職場でのストレスや家庭内の出来事が重なり、精神状態は不安定なままでした。
令和3年6月、母親から身に覚えのない奨学金の支払いを突然求められたことをきっかけに精神状態が急激に悪化。外出することへの強い恐怖感が生じ、体が震えるほどの異常な不安を感じるようになりました。職場環境への限界も重なり退職。その後は心身の療養に専念しましたが、「なぜ自分は何もできなくなったのか」「仕事も十分にできない」と自己否定の気持ちが強まり、向精神薬や安定薬が追加処方されるようになりました。
その後も「仕事をしなければ」という強迫的な思いから再就職を繰り返しましたが、いずれも長続きせず退職。令和6年1月には障害者手帳を取得し、令和7年4月からは就労継続支援B型事業所への通所を開始しました。しかし週4回・1回4時間の計画に対し、実際に通所できるのは週1〜2回が限界で、通所できた日も2時間程度で帰宅してしまうことが多い状態です。季節の変わり目は特に不調が強くなり、令和7年12月頃からは意欲が湧かない状態が続いています。
日常生活全般にわたってご主人のサポートが不可欠な状態で、受診・外出・家事のいずれも夫の助けなしには難しい状況です。
障害年金の申請までの経緯
約5年間通院を継続していた主治医に障害年金申請のための診断書作成を依頼したところ、「書けない」と断られ転院を余儀なくされました。障害年金に理解のある医師への転院後は半年以上をかけて通院を継続し、ようやく診断書を作成してもらえる状況が整い、申請に至りました。
申請手続きの全般にわたってご主人のサポートが大きな支えとなりました。当センターの社会保険労務士と連携しながら、うつ病による精神の障害として申請を進めました。
障害年金申請のポイント
- 初診日:令和2年2月・精神科
- 受給を決めた要因:うつ病による著しい日常生活・就労の制限が認められたことが受給の決め手となりました。就労継続支援B型事業所への通所も週1〜2回が限界で、幼少期からの複雑な生育歴・発達特性(境界性知能・学習障害)も症状の背景にあり、総合的に重度の生活障害が認められました。
- 困難だった点と解決策:約5年間通院していた主治医に診断書の作成を断られ、転院を余儀なくされました。障害年金に理解のある医師のもとで半年以上の通院を継続したのち、ようやく診断書を取得することができました。障害年金に対して消極的な医師が一定数存在することは現実の課題であり、主治医に断られても諦めずに専門家へ相談することが重要です。また、日常生活・申請手続きの両面でご主人のサポートが非常に重要な役割を果たしました。
結果
等級
障害厚生年金2級認定
受給額
年金額 約139万円
まとめ|うつ病と障害年金・診断書を断られても諦めないことが大切
今回のケースは、幼少期からの複雑な生育歴を背景にうつ病を発症し、長年にわたって就労と療養を繰り返してきた事例です。約5年間通院した主治医に診断書の作成を断られるという壁にぶつかりながらも、転院・再通院を経てようやく障害年金の受給に至りました。
障害年金の診断書を書かない医師、障害年金に理解のない医師が一定数存在することは残念ながら現実です。「主治医に断られたから無理だ」と諦めてしまう前に、ぜひ専門家へご相談ください。転院や別の医師への相談によって道が開けることがあります。
また、今回のケースではご主人による継続的なサポートが、日常生活の維持と申請手続きの両面で非常に重要な役割を果たしました。ご本人だけで抱え込まず、家族や専門家と連携しながら進めることが大切です。香川県で障害年金の申請をお考えの方は、専門の社会保険労務士へお気軽にご相談ください。
障害年金の申請でお困りではありませんか?
うつ病をはじめとする精神の障害で障害年金の申請をお考えの方は、香川県を拠点に中四国全域で対応する当センターの社会保険労務士へお気軽にご相談ください。主治医に診断書を断られた方もまずはご相談ください。
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