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両側感音難聴で20歳前障害として障害基礎年金2級を受給した事例|香川県

聴覚・平衡機能・言語の障害
目次

概要

  • 年齢・性別・都道府県:20代・男性・香川県
  • 傷病名:両側感音難聴
  • 主な症状:両側高度難聴(右105dB・左92.5dB)、補聴器使用下でも会話の聞き取り困難、就労・日常生活への著しい支障

相談から申請までの経緯

相談のきっかけ

3歳児検診において言語発達遅滞と難聴が疑われたことをきっかけに小児病院を受診。右鼓膜の混濁・中耳炎と診断され、保存的加療でも改善しないことから大学病院へ紹介転医となりました。その後も難聴は進行し、補聴器を使用しながら生活を続けてきましたが、難聴を「障害」として自覚することが少なく、長年にわたって障害年金の申請には至りませんでした。直近の受診先の病院から障害年金の存在を案内され、当センターの社会保険労務士へご相談いただきました。

治療と生活の状況

大学病院での検査の結果、右先天性真珠腫と診断され、小学校入学前に右鼓室形成術を施行。術後も右耳の聴力は回復しませんでした。その後、両側の鼓膜に異常が確認され、両鼓膜チューブ挿入術を施行しましたが、これ以降左耳の聴力も大きく低下しました。大学病院での真珠腫の術後経過観察は問題なく終了しましたが、その後も耳の不調は続いていました。

小学校は普通学級に進学しましたが、授業はほとんど聞き取ることができず、学習についていくことも困難でした。登下校中には音が聞こえないことで危険な目に遭うことも多く、難聴を理由にいじめを受けて学校を休みがちになりました。中学校も普通学級に進学しましたが、2年時からは不登校となりました。高校は聾学校へ進学したものの1年のうちに中退。その後は転居を機に活動的になり、19歳頃に就職しましたが人間関係や職場環境になじめず退職。再就職を繰り返す中で、鉄工所での勤務時に工場内の大きな音の影響で左耳に強い痛みと出血が生じるようになりました。

症状が改善しないまま休職・退職となり、現在は祖母宅で生活しています。補聴器を使用していても、姉からの指示を1日に何十回も聞き間違えたり聞き返したりしている状態です。声は聞こえていても言葉として何を言っているのかわからないことが多く、対面での会話なら比較的聞き取れるものの、家事をしながらや雑音のある環境では聞き取れないことが多くあります。

難聴を理由に車の運転にも恐怖を感じており、免許は所持しているものの実際には運転できないため、日常生活の行動範囲が徒歩圏内に限られています。一人での買い物も困難で、以前コンビニへ一人で行った際に店員の説明がほとんど聞き取れず困った経験から、以降は家族の同行なしでの外出ができなくなっています。

障害年金の申請までの経緯

幼少期から難聴と共に生活してきたため、ご本人が難聴を「障害」として強く意識することが少なく、障害年金の申請が大幅に遅れていました。直近の受診先の病院から障害年金を案内され、当センターの社会保険労務士へご相談いただいたことをきっかけに申請を進めることになりました。

初診は18年以上前にさかのぼるため、初診病院にはカルテが残っておらず、受診も断続的で本人の記憶も曖昧な部分が多く、経緯の整理には苦労しました。しかし、幸いにも大学病院で手術を受けていたことからカルテが確認でき、20歳前に初診日があることを立証して20歳前障害として申請することができました。

障害年金申請のポイント

  • 初診日:平成20年8月・小児科(3歳児検診で難聴を疑われたことが起点)
  • 受給を決めた要因:聴覚障害による障害年金の認定は、検査による聴力数値が大きな判断基準となります。今回は両耳の聴力がいずれも90dBを超える高度難聴(右105dB・左92.5dB)であることが確認されており、2級の認定基準を満たしていました。
  • 困難だった点と解決策:初診日が18年以上前にさかのぼるため、初診病院にはカルテが残っておらず初診日の証明が困難でした。また、受診が断続的で本人の記憶にも曖昧な部分が多く、経緯の整理に時間を要しました。しかし、大学病院で手術を受けていたことからカルテが確認でき、20歳前に初診日があることを立証。20歳前障害として申請することができました。

結果

等級

障害基礎年金2級認定

受給額

年金額 約83万円

まとめ|両側感音難聴と障害年金・20歳前障害・初診日特定のポイント

今回のケースは、幼少期から続く両側感音難聴を長年にわたって「障害」として意識せず過ごしてきた結果、障害年金の申請が大きく遅れた事例です。聴覚障害による障害年金は、両耳の聴力数値が認定基準を満たしていれば受給できる可能性があります。

初診日が古く、カルテが残っていないケースでは申請を諦めてしまう方もいますが、別の医療機関で受診歴が確認できれば初診日を立証できる場合があります。また、20歳前に初診日がある場合は、保険料の納付要件を問わずに申請できる20歳前障害の制度が適用されます。

「難聴だけど障害年金は関係ない」と思っている方や、「初診日が古すぎて無理かも」と諦めている方も、ぜひ一度香川県の専門社会保険労務士へご相談ください。

障害年金の申請でお困りではありませんか?

両側感音難聴をはじめとする聴覚障害で障害年金の申請をお考えの方は、香川県を拠点に中四国全域で対応する当センターの社会保険労務士へお気軽にご相談ください。

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皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

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この記事を書いた人

請川 智章のアバター 請川 智章 社会保険労務士・障害年金専門

香川県観音寺市を拠点とする障害年金専門の社会保険労務士
登録番号第37250012号 香川県社会保険労務士会会員
精神疾患・身体障害・難病など幅広い傷病の障害年金申請をサポートし、香川・岡山・愛媛を中心に中四国全域からの相談に対応。

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