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白血病・悪性リンパ腫など血液疾患の障害年金|認定基準と申請準備

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白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった血液・造血器疾患は、治療が長期にわたることが多く、抗がん剤治療や造血幹細胞移植による身体への負担、強い倦怠感などで、それまでどおりの生活や仕事が難しくなることがあります。こうした場合、障害年金の対象となる可能性があります。

このコラムでは、血液・造血器疾患で障害年金を申請するときの認定基準の考え方と、申請前に準備しておきたいことを整理してご説明します。

目次

血液・造血器疾患はどのように分類されるか

障害年金の認定では、血液・造血器疾患を臨床像から大きく3つに分けて扱います。ご自身の病気がどこに当たるかを知っておくと、認定の見通しが立てやすくなります。

3つの分類と代表的な病気

  • 赤血球系・造血不全疾患:再生不良性貧血、溶血性貧血など
  • 血栓・止血疾患:血小板減少性紫斑病、凝固因子欠乏症など
  • 白血球系・造血器腫瘍疾患:白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など

白血病や悪性リンパ腫は、この3つ目の「白血球系・造血器腫瘍疾患」に分類されます。それぞれの分類ごとに、認定の際に重視される検査項目や所見が定められています。

血液・造血器疾患の認定基準の考え方

血液・造血器疾患の障害の程度は、検査数値だけで機械的に決まるわけではありません。複数の要素を組み合わせて総合的に判断されます。

検査成績だけでなく日常生活の状況も見られる

認定では、自覚症状・他覚所見・検査成績・一般状態・治療や症状の経過・日常生活の状況などを総合的に考慮することになっています。血液・造血器疾患は個人差が大きく、検査数値だけでは実際の生活のつらさが伝わりにくいため、検査成績のみで判断せず、日常生活の状況まで含めて評価する仕組みになっています。

そのため、「検査の数値が基準を少し外れているから対象にならない」と自己判断せず、生活や就労にどれだけ支障が出ているかを正しく伝えることが大切です。

等級の目安

血液・造血器疾患による障害は、おおむね次のような考え方で等級が判断されます。いずれも、認定の時期以後、少なくとも1年以上の療養を必要とする状態であることが前提です。

  • 1級:長期にわたる安静を必要とする病状で、日常生活のことを自分ではほとんどできない程度
  • 2級:日常生活に著しい制限を受ける、または著しい制限を加える必要がある程度
  • 3級:労働が制限を受ける、または労働に制限を加える必要がある程度(障害厚生年金のみ)

初診日に厚生年金に加入していた場合は3級まで対象となり、国民年金のみの場合は1級・2級が対象です。

検査数値は「治療前の状態」で見ることがある

輸血や補充療法などによって検査数値が一時的に改善している場合は、治療前の検査成績に基づいて障害の程度を判断することがあります。治療を受けて数値が安定していても、その治療を必要とする状態そのものが評価の対象になる、という考え方です。

造血幹細胞移植を受けた場合の取り扱い

白血病や悪性リンパ腫の治療では、造血幹細胞移植が行われることがあります。移植後の障害認定には、特有の考え方があります。

移植後の症状や合併症も考慮される

造血幹細胞移植を受けた場合は、移植後の症状、移植片対宿主病(GVHD)の有無やその程度、治療の経過、検査成績、予後などを総合的に考慮して認定されます。移植が成功した後も、慢性GVHDによる症状や強い倦怠感などで生活に支障が続くことがあり、その状態が評価されます。

「移植を受けたのだから、もう対象にならないのでは」と考える必要はありません。移植後の体調や生活状況に応じて判断されます。

申請前に準備しておきたいこと

血液・造血器疾患の申請では、検査成績と日常生活の状況の両方を、診断書に正しく反映してもらうことが重要です。準備のポイントを整理します。

血液疾患3

検査データと治療経過を整理しておく

血球の数値や治療内容、輸血・移植の有無や時期など、治療の経過がわかる資料を整理しておくと、診断書の作成がスムーズになります。検査数値は変動しやすいため、もっとも症状を適切にあらわしている時期の成績が反映されるよう、主治医と相談しておくと安心です。

日常生活のつらさを具体的に伝える

強い倦怠感で家事が途中でできなくなる、感染予防のために外出が制限される、立ち続けることが難しいなど、生活の中で実際に困っていることを具体的にメモしておきましょう。診断時に正しく伝えることで、実態に合った診断書につながります。

検査数値と生活状況の両面を整理するのは、体調がすぐれない中では負担が大きいものです。ご自身だけで抱え込まず、障害年金を専門に扱う社労士に相談すると、必要な資料の整理や診断書作成の進め方について具体的なサポートを受けられます。

抗がん剤治療で数値は落ち着いてきたのですが、それでも障害年金の対象になりますか?

社労士

治療で数値が改善していても、その治療を必要とする状態や、倦怠感などで生活・仕事に支障が続いている場合は対象になり得ます。検査数値だけでなく、日常生活への影響を含めて総合的に判断されますので、まずは現在の状況を整理してみましょう。判断に迷うときはご相談ください。

まとめ:検査と生活状況の両面から丁寧に伝える

血液・造血器疾患での障害年金申請について、要点を整理します。

  • 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫は「白血球系・造血器腫瘍疾患」に分類される
  • 検査成績だけでなく、治療の経過や日常生活の状況から総合的に判断される
  • 輸血や補充療法で数値が改善している場合は、治療前の成績で判断されることがある
  • 造血幹細胞移植後も、GVHDや倦怠感など移植後の状態が評価される
  • 検査データと生活状況の両面を整理し、診断書に正しく反映してもらうことが大切
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血液・造血器疾患は治療が長期にわたり、体調の波も大きいため、申請の準備をご自身だけで進めるのは大変です。香川・岡山・愛媛を中心に中四国地域の方からのご相談も多くお受けしていますので、「自分の状態で申請できるのか」と迷われたときは、お気軽にお問い合わせください。来所が難しくてもLINEで気軽にご相談いただけます。

LINEでのご相談手順(24時間受付)

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皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

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この記事を書いた人

請川 智章のアバター 請川 智章 社会保険労務士・障害年金専門

香川県観音寺市を拠点とする障害年金専門の社会保険労務士
登録番号第37250012号 香川県社会保険労務士会会員
精神疾患・身体障害・難病など幅広い傷病の障害年金申請をサポートし、香川・岡山・愛媛を中心に中四国全域からの相談に対応。

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