障害年金について調べていると、「同じ病気なのに、もらえる人ともらえない人がいる」という話を目にすることがあります。
実際の相談でも、「自分は通る側なのか分からない」「何が違いなのかが見えない」「運や相性の問題なのでは?」といった不安を感じている方は少なくありません。
しかし、障害年金の認定は感覚や運ではなく、一定の考え方に基づいて判断されています。
この記事では、「通る人」「通らない人」を分けるポイントを、実務の視点から整理します。
「通る・通らない」は病名だけで決まりません
まず大前提として、障害年金は病名だけで結果が決まる制度ではありません。
同じ病名でも結果が分かれる理由
たとえば、同じ「うつ病」「統合失調症」「脳梗塞」であっても、「生活状況」「就労状況」「周囲の支援の必要性」は人によって大きく異なります。
障害年金の認定では、「病名」ではなく「生活や就労への影響」が見られます。
「通る人」に共通しやすい特徴

まずは、認定につながりやすいケースに共通する考え方です。
日常生活の制限が具体的に整理されている
通る人の多くは、「何ができないのか」「どこで困っているのか」「どの程度の支援が必要か」が、診断書や申立書に具体的に反映されています。
「大変です」「つらいです」だけでなく、生活場面がイメージできる形で整理されていることが重要です。
診断書と生活実態に大きなズレがない
「医師の認識」「本人・家族の生活実態」この2つが大きくズレていないことも、重要なポイントです。
通る人の場合、診断書に書かれている内容と、実際の生活状況が整合しています。
「通らない人」に多い誤解やつまずき

一方で、条件を満たしていそうでも結果につながらないケースもあります。
実態より軽く伝えてしまっている
- 無理をしてできていることを強調してしまう
- できないことを言いにくく感じる
- 「これくらいは普通だと思っていた」
こうした遠慮や思い込みにより、実態より軽い状態として伝わってしまうことがあります。
申請書類ごとの役割を理解できていない
障害年金では、「診断書」「病歴・就労状況等申立書」それぞれに役割があります。
どちらか一方だけに頼り、全体としての説明が不足すると、生活状況が十分に伝わらないことがあります。
「通る・通らない」を分ける本当の違い

ここまでを整理すると、最大の違いは次の点に集約されます。
制度の見方を理解しているかどうか
障害年金では、「頑張っているかどうか」「我慢しているかどうか」ではなく、
- 制限がどの程度あるか
- 支援がなければ成り立たないか
が判断されます。
この制度の視点を理解しないまま申請すると、本来伝えるべき情報が抜け落ちてしまいます。
「通らなかった=もう無理」ではありません
仮に一度結果が思わしくなかったとしても、それで可能性が完全になくなるわけではありません。
整理の仕方で結果が変わるケースもあります
- 初診日の整理
- 診断書の内容
- 申立書の書き方
を見直すことで、判断の前提が変わることもあります。
重要なのは、「自分は通らない人だ」と決めつけてしまわないことです。
まとめ|違いは「状態」ではなく「伝わり方」にあります
障害年金の申請で、「通る人」「通らない人」を分けるのは、単純な重さや病名ではありません。
「生活や就労の制限が、制度の視点で正しく整理・伝達されているか」この一点が、結果を左右します。
「自分はどちらだろう」と迷っている方こそ、一度立ち止まって、生活状況を整理してみることが大切です。
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