&#xno_icon; メール よくある質問

障害年金コラム・お役立ち情報

統合失調症で障害年金を受給するために|診断書に反映させるべき「幻聴・妄想」と生活への支障

統合失調症と向き合いながら生活を送ることは、ご本人にとってもご家族にとっても、言葉では言い尽くせないほどの苦労があることとお察しします。
「頭の中で誰かが悪口を言っている」
「誰かに監視されている気がして、一歩も外に出られない」
「家事や身の回りのことが、どうしても手につかない」
こうした「幻聴」や「妄想」、そして「意欲の減退」は、周囲からは見えにくい、あなただけの「内面の嵐」です。
障害年金はこの嵐からあなたを守り、生活を立て直すための強力な傘になります。
しかし、年金の審査において、単に「幻聴がある」「妄想がある」という症状名だけでは、なかなか支給には結びつきません。
大切なのは、その症状のせいで「どれだけ普通の生活が壊れてしまっているか」を、医師に書き上げてもらう診断書へ正確に反映させることです。
今回は、香川県で多くの統合失調症の方の申請をサポートしてきた専門家として、審査のポイントとなる「生活への支障」をどう言語化し、医師に伝えるべきかを詳しく解説します。

統合失調症の審査で重視される「日常生活能力」の考え方

障害年金の審査、特に精神疾患において、等級(1級〜3級)を分ける最大の決め手は「日常生活能力」です。

単なる「症状名」だけでは等級は決まらない

年金機構の審査官は、あなたの診察に立ち会うわけではありません。
あくまで「提出された書類(診断書)」だけを見て判断します。
例えば、診断書に「幻聴あり」とだけ書かれていても、審査官は「幻聴はあるけれど、買い物も掃除も自分でできているのかもしれない」と判断してしまう可能性があります。
重要なのは、「幻聴が、あなたの食事や入浴、外出をどう妨げているか」という具体的なエピソードです。

一人暮らし(独居)を想定した「判定」の基準

現在、ご家族と同居してサポートを受けている方も多いでしょう。
「家族がご飯を作ってくれるから、自分は食べている」という状態は、審査では「一人だったらできない」と判定されるべき項目です。
家族の援助があるから何とか成り立っている生活も、もし「誰も助けてくれる人がいなかったら、自分一人で健康的な生活が維持できるか?」という視点で、診断書を書いてもらう必要があります。

幻聴・妄想を「生活の支障」に翻訳するポイント

医師に症状を伝える際、幻聴の内容(何を言われているか)を詳しく話すことに一生懸命になりがちですが、年金申請においては、それを「生活への制限」という言葉に翻訳して伝えるのがコツです。

幻聴が引き起こす「行動の制限」

統合失調2

外出の困難:
「外に出ると周囲から悪口を言われている幻聴が強まり、パニックになる。そのため、一人で買い物に行くことができず、食料品の確保は家族に依存している。」
睡眠とリズムの崩壊:
「夜間に指示的な幻聴が聞こえ、一晩中眠れない。結果として昼夜が逆転し、規則正しい生活や通院が困難になっている。」

妄想がもたらす「対人関係の破綻」

安全・衛生の維持:
「部屋に盗撮カメラを仕掛けられているという妄想から、窓を一切開けられず、掃除もできない。部屋がゴミ屋敷のような不衛生な状態になっている。」
栄養管理の拒否:
「家族に毒を入れられているという不安(被害妄想)から、出された食事を拒否し、決まったカップ麺しか口にできない。著しい低栄養状態にある。」
ポイント
医師には「幻聴の内容」よりも、「幻聴のせいで○○ができない」という具体的な「できないこと」を優先して伝えましょう。

診断書にある「日常生活の7項目」を攻略する

統合失調3

精神疾患の診断書の裏面には、日常生活の能力を測る「7つの項目」があります。ここが医師によってどうチェックされるかが運命を分けます。

  • 適切な食事: 献立を考え、調理し、後片付けができるか。拒食や過食はないか。
  • 身辺の清潔保持: 入浴、着替え、洗面、爪切りなどが自発的にできるか。
  • 金銭管理と買い物: 計画的に金銭を使い、必要な買い物ができるか。
  • 通院と服薬: 決められた通りに通院し、薬を飲めるか。副作用を伝えられるか。
  • 他人との意思伝達: 家族や他人と適切なコミュニケーションが取れるか。
  • 身の回りの安全保持: 危険を回避し、周囲の状況に応じた行動ができるか。
  • 社会性: 公共施設(役所や銀行など)の利用や、社会のルールを守れるか。

統合失調症の「陰性症状(意欲が出ない、感情が動かない)」が出ている場合、これらすべてに「家族の援助が必要」な状態であることが多いです。
「できる・できない」の境界線は非常に繊細ですので、慎重な振り返りが必要です。

主治医に「実態」を伝えるための3つの準備

統合失調4

医師は診察室でのあなたしか知りません。短い診察時間で、あなたの生活のすべてを把握するのは不可能です。

診察室での「取り繕い」は損をするだけ

多くの当事者様が、診察の時だけは「しっかりしなければ」と緊張し、身なりを整え、ハキハキと受け答えをしてしまいます。
医師が「最近はどうですか?」と聞き、あなたが「まあ、大丈夫です」と答えてしまうと、診断書には「安定している」と書かれてしまいます。

「日常生活報告書」を活用するメリット

口頭で伝えきれない生活の困りごとは、書面(メモ)にして渡すのが最も効果的です。
当センターでは、ご本人やご家族からヒアリングした内容を「日常生活報告書」としてまとめ、医師が診断書を書く際の「参考資料」としてお渡しするサポートを行っています。
これにより、医師も根拠を持って重い等級の診断書を書きやすくなります。

家族や支援者からの客観的な情報を入れる

ご本人が症状(病識)に無自覚な場合もあります。
その際は、ご家族や地域の相談員からの「客観的な視点」が非常に重要です。
「夜中に家中を歩き回っている」「独り言が激しい」といった家族にしか見えない実態を医師に伝える必要があります。

まとめ:診断書は「あなたの現在」を映す鏡です

障害年金の申請において、診断書はあなたの苦しみを国に届ける「鏡」です。
その鏡が曇っていては、適切な支援は受けられません。
幻聴や妄想といった目に見えない症状を、いかに「生活の支障」として診断書に書き込んでもらうか。
それが受給への最短距離です。

あなたの「伝えにくい症状」を、私たちが言語化します

統合失調症の症状を抱えながら、ご自身で医師とやり取りし、複雑な書類を揃えるのは、想像を絶する負担です。
「医師にうまく伝えられない」「本当の辛さを分かってもらえない」とお悩みなら、中四国障害年金相談センターにご相談ください。
私たちは、あなたの「内面の嵐」を、国に伝わる「言葉」に変換し、受給まで伴走します。

💡 あわせて読みたい:受給の可能性をさらに高めるためのヒント

「一人暮らし」を考えている、または既にしている方へ

[一人暮らしをしていると障害年金は不利になる?審査における「日常生活能力」の判断基準]
統合失調症の審査でも特に重要視されるのが、周囲の助けがない状態での「日常生活能力」です。
「一人暮らしだと受給できないのでは?」という不安に対し、審査官がどのような基準で「自立した生活が可能か」を判断しているのか、その真相を詳しく解説しています。

医師に「本当の辛さ」を理解してもらうための準備

[障害年金の申請で病院に伝えておくべきこととは?診断書依頼前の準備ポイント]
今回の記事で触れた「幻聴や妄想による生活の支障」を、実際に医師に伝えるための具体的な準備手順をまとめています。
診察室でうまく言葉にできない悩みを持つ方が、どのように情報を整理して病院へ持参すべきか、スムーズな依頼のコツを確認しましょう。

関連ページ

お問い合わせはこちら

LINEで相談(おすすめ)
無料電話相談
Web相談フォーム

ページ上部へ戻る
まずは無料判定&あんしん相談
電話で相談 LINEで相談 無料受給判定
(精神用)