障害年金の申請では、「制度の条件を満たしているか」だけでなく、申請中の行動や対応の仕方が結果に影響することがあります。
実際の相談現場では、
- 悪気はなかった
- 正直に伝えたつもりだった
- 良かれと思ってやった
こうした行動が、結果的に「不支給や想定より低い等級につながってしまった」というケースも少なくありません。
この記事では、障害年金の申請中に 特に注意したい行動 を中心に、実務の視点から分かりやすく解説します。
やってはいけないこと① 実態より良く見せてしまう

申請中によくあるのが、「できている部分」だけを強調してしまうケースです。
善意や遠慮が逆効果になることがあります
- 医師に対して「大丈夫です」と答えてしまう
- 年金事務所で困りごとを控えめに話してしまう
- できていないことを言いにくく感じる
こうした対応は、実態より軽い状態だと判断される原因 になります。
障害年金では、「頑張っていること」ではなく「制限されていること」 が評価対象です。
やってはいけないこと② 申請内容と異なる生活をしてしまう
申請書類の内容と、実際の生活状況が大きく異なる場合、審査で疑問を持たれることがあります。
一時的な行動でも誤解を招くことがあります
たとえば、
- 無理をして短期間だけ就労した
- 調子の良い時期に活動量が増えた
といったことが、診断書や申立書の内容と矛盾して見える場合、実態が正しく伝わらない可能性があります。
やってはいけないこと③ 医師との認識をすり合わせないまま進める
診断書は、障害年金の審査で最も重要な書類のひとつです。
医師の理解と本人の実態がズレていることもあります
医師は「症状が落ち着いていると認識している」のに「本人は日常生活がかなり苦しいと感じている」場合、このズレを放置したまま診断書を依頼すると、実態が反映されない内容になる ことがあります。
診断書を依頼する前に、生活状況を整理して伝えることが重要です。
やってはいけないこと④ 自己判断で重要な情報を省く
「これは関係ないだろう」と自己判断で情報を省いてしまうケースもあります。
判断は審査側が行います
- 通院していない期間
- 就労を試みた時期
- 生活が一時的に安定した時期
これらは、「不利に見えるから」と省くのではなく、どういう経過だったかを説明すること が大切です。
やってはいけないこと⑤ 不安なまま申請を進めてしまう
「これで合っているのか分からない」「書類の意味が理解できていない」という状態で申請を進めると、後から修正が難しくなることもあります。
迷いながら進めること自体がリスクになる場合も
障害年金の申請は、
- 書類の修正が簡単にできない
- 判断が結果に直結する
という特徴があります。
不安や疑問を抱えたまま進めるより、一度立ち止まって整理すること も大切です。
「やってはいけない」=特別なことではありません
ここまで読むと、「何もできなくなってしまうのでは」と感じる方もいるかもしれません。

大切なのは「実態を正しく伝えること」
障害年金の申請で重要なのは、「立派に見せること」「無理をして頑張ること」ではなく、
- 日常生活や就労の制限
- 周囲の支援が必要な状況
を 正確に伝えること です。
まとめ|結果を左右するのは、申請中の「ちょっとした判断」
障害年金の申請では、悪気のない行動や何気ない受け答えが、結果に影響することもあります。
「やってはいけないこと」を知ることは、不安を煽るためではなく、正しい申請を行うための準備 です。
迷いや不安がある場合は、申請中でも状況を整理することで、方向性が見えてくるケースもあります。
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