障害年金について調べ始めると、多くの方が最初に悩むのが次の点です。
「どこに相談すればいいのかわからない」
「年金事務所?病院?それとも専門家?」
障害年金の相談先はいくつかありますが、それぞれ役割が異なり、向いている相談内容も違います。
この記事では、年金事務所・病院・専門家(社労士)それぞれの役割と、相談先を選ぶ際の考え方を整理します。
障害年金の相談先は大きく3つに分かれます

障害年金の相談先は、主に次の3つです。
- 年金事務所
- 病院(主治医)
- 障害年金を扱う専門家
まずは、それぞれが何をしてくれる場所なのかを確認しましょう。
年金事務所でできること・できないこと

年金事務所は、障害年金の公式な窓口です。
年金事務所でできること
- 制度の一般的な説明
- 必要書類の案内
- 申請書類の受付
- 書類の形式的なチェック
「制度としてどうなっているか」を確認する場としては有効です。
年金事務所でできないこと
一方で、年金事務所では、
- 受給できる可能性の判断
- 診断書の書き方のアドバイス
- 申立書の内容の具体的な指導
- 個別事情に踏み込んだ戦略的な助言
は、原則として行われません。
そのため、「行ったけれど、結局どうすればいいのかわからなかった」という声も少なくありません。
病院・主治医に相談できること

病院は、障害年金申請に欠かせない存在です。
病院の役割は「診断書の作成」
病院(主治医)が担う役割は主に、「診断書の作成」や「病状や経過の医学的な評価」です。
障害年金の申請は、診断書なしでは進められません。
病院は申請全体をサポートする場所ではありません
ただし、主治医は、
- 申請手続き全体の流れ
- 初診日の考え方
- 書類の組み立て方
までを説明する立場ではありません。
医師は治療の専門家であり、障害年金制度の専門家ではない、という点を理解しておく必要があります。
専門家(社会保険労務士)に相談する意味

障害年金を専門に扱う社会保険労務士は、申請全体を通してサポートする役割を担います。
- 専門家が対応できる範囲
- 初診日の整理・確認
- 受給可能性の見極め
- 診断書依頼前の準備
- 病歴・就労状況等申立書の作成
- 全体の書類構成の調整
制度と実務の両面から整理できるのが、専門家の強みです。
「どこでつまずきやすいか」を前提に考えます
専門家は、「どこで不支給になりやすいか」「どこが誤解されやすいか」を前提に、申請の組み立てを考えます。
これは、年金事務所や病院では担えない部分です。
よくある誤解|まず年金事務所に行けばいい?
多くの方が、「とりあえず年金事務所に行けば何とかなる」と考えがちです。
順番を間違えると遠回りになることも
年金事務所に行く前に、
- 初診日の整理
- 診断書の依頼準備
- 生活状況の整理
ができていないと、「書類をもらって終わり」で「何度も通うことになると」いったケースもあります。
相談先は「目的」で選ぶのがポイント

障害年金の相談先は、「どこが正しいか」ではなく、「今、何を知りたいか」で選ぶのが重要です。
目的別の相談先の目安
制度の概要を知りたい
→ 年金事務所
診断書を書いてもらいたい
→ 病院
受給できるか不安
書類をどうまとめればいいかわからない
失敗したくない
→ 専門家
まとめ|役割を理解して相談先を選びましょう
障害年金の申請は、一か所ですべて解決するというものではありません。
年金事務所・病院・専門家には、それぞれ明確な役割があります。
どこに相談するかを整理することで、
- 不安が減る
- 手続きがスムーズになる
- 無駄なやり直しを避けられる
可能性が高まります。
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