病気や障害によって生活が苦しくなったとき、「障害年金」と「生活保護」のどちらを利用すべきか迷う方は少なくありません。
障害年金と生活保護はどう違うのか
両方を同時にもらうことはできるのか
途中で切り替えることはできるのか
この記事では、障害年金と生活保護の違い、併用や切替の考え方について、初めての方にも分かりやすく解説します。
障害年金と生活保護の基本的な違い

まずは、それぞれの制度の性質の違いを整理しておきましょう。
障害年金とは
障害年金は、病気やけがによって生活や就労に制限が生じた場合に支給される公的年金制度 です。
主な特徴は以下の通りです。
- 年金保険に加入していた人が対象
- 保険料納付要件を満たす必要がある
- 原則として資産や家族の収入は問われない
- 等級に応じて定額または報酬比例で支給される
生活保護とは
生活保護は、最低限度の生活を保障するための 福祉制度 です。
主な特徴は以下の通りです。
- 収入や資産がほとんどないことが前提
- 家族の援助や他制度の利用が優先される
- 世帯単位で支給される
- 自治体が生活状況を継続的に確認する
障害年金と生活保護は併用できるの?

結論から言うと、一定の条件のもとで併用は可能です。
原則は「障害年金が優先」
生活保護では、障害年金は 収入として扱われます。
そのため、
- 障害年金額が生活保護基準額より低い場合→ 不足分を生活保護で補う形になります
- 障害年金額が生活保護基準額を上回る場合→ 生活保護は停止・廃止になります
つまり、両方を満額もらえるわけではありません。
生活保護から障害年金へ切り替えるケース
実務では、まず生活保護を受け始めた。その後、障害年金の対象になることが分かった。というケースも少なくありません。
生活保護受給中でも障害年金は申請できます
生活保護を受けていても、障害年金の申請、受給は可能です。
障害年金が認定された場合は、その金額に応じて生活保護費が調整されます。
障害年金から生活保護へ切り替えるケース
一方で、
- 障害年金だけでは生活が成り立たない
- 病状悪化で支出が増えた
といった理由から、生活保護を検討するケースもあります。
障害年金を受給していても生活保護は検討可能
障害年金を受給していても、
- 収入や資産が生活保護基準を下回る
- 他に支援が受けられない
場合には、生活保護の対象となる可能性があります。
どちらを選ぶべきか迷ったときの考え方

「障害年金と生活保護、どちらがいいのか」という問いに、一律の正解はありません。
生活の安定を軸に考えることが大切です
考える際のポイントとしては、
- 今後の生活費の見通し
- 病状や回復の可能性
- 就労の可能性
- 住環境や家族の支援状況
などを総合的に判断する必要があります。
制度の違いを理解して選択することが重要です
障害年金と生活保護は、目的も仕組みも異なる制度です。
誤解や思い込みで判断しないこと
「生活保護は最後の手段だから考えない」
「障害年金があるから生活保護は無理」
といった思い込みで選択肢を狭めてしまうと、生活がより苦しくなることもあります。
まとめ|自分に合った制度を選ぶために相談を

障害年金と生活保護は、併用できる場合や状況によって切り替えが必要な場合もある制度です。
どちらを利用すべきか迷ったときは、一人で判断せず、制度に詳しい専門家に相談することで整理できることも多くあります。
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