不服申し立てとは
障害年金の結果に納得できない場合、行政に対して審査を求める手続きです。
審査請求 → 再審査請求 の順で進みます。
不支給・等級非該当になりやすい理由
障害年金の審査では「病名」ではなく、日常生活の制限や手助けの必要性がどれだけ具体的に伝わっているかが重視されます。
そのため、実際の生活の困りごとが診断書や申立書に十分に反映されていないと、不支給や等級非該当となるケースが多く見られます。
特に、次のような点が原因になりやすい傾向があります。
- 診断書の記載が簡潔すぎる、もしくは生活状況の反映が不十分
医師は医療的な視点で書きますが、審査では生活面の具体性も非常に重要です。 - 病歴・申立書で「実際の困難」が伝わっていない
ご本人が頑張りすぎたり、症状を軽く伝えてしまうことで、実態より軽く判断されてしまうことがあります。 - 初診日の整理不足や認定基準とのズレ
初診日を裏付ける資料が弱い、症状の重さと基準の要件が噛み合っていない、など。 - 医師と本人の認識のズレ
普段の診察時間が短く、生活の困難さが十分に伝わっていないことも理由のひとつです。
こうした “書類のわずかな不足” が、結果を大きく左右してしまうのが障害年金の特徴です。
不服申し立てが必要な人
- 不支給となった
- 等級非該当(想定より軽いと判断された)
- 更新で支給停止になった
- 審査の内容に疑問がある
不服申し立ての種類と流れ
審査請求とは
社会保険審査官が審査する第一次の不服申し立てです。
診断書・申立書・医療記録など、あらゆる資料から判断されます。
再審査請求とは
審査請求でも変更されなかった場合に行う二次的審査です。
合議体による審理で、より厳密に検討されます。
不服申し立て成功のポイント
① 不支給理由の正確な把握
通知書の文面や審査の根拠を読み取り、改善点を整理します。
② 診断書の精査
記載内容の不足を補い、必要に応じて依頼文を作成します。
③ 病歴・申立書の再構築
生活の困難さを根拠に基づいて再構成し、伝わる文章に直します。
当センターができるサポート
不服申し立てでは、前回の申請書類を細かく見直し、「どの点が審査で評価されなかったのか」「どの資料を補強すべきか」 を正しく整理することが不可欠です。
当センターでは、以下のようなサポートを行っています。
- 不支給理由の分析と改善点の洗い出し
通知書の内容を丁寧に読み解き、審査で問題となった箇所を明確化します。 - 診断書のチェックと医師への補足説明のサポート
生活状況の具体的な部分が反映されるよう、必要に応じて依頼文を作成し、医師への説明をサポートします。 - 病歴・申立書の再構築
日常生活や就労の困難さが審査基準に沿って伝わるよう、内容を整理し直します。 - 審査請求書の作成・提出サポート
書類全体の整合性をとりながら、過不足のない形にまとめ、申立ての方針を一緒に組み立てます。 - 再請求が適切かどうかの判断サポート
審査請求ではなく再請求のほうが有利な場合、どちらを選ぶべきかをケースごとに判断します。
不服申し立ては、正しい情報整理と書類の作り直しが結果を大きく左右します。
お一人で悩む前に、まずは現状の資料を一緒に確認し、最適な方法をご提案いたします。
よくあるご相談
不支給になった場合、本当に審査請求で結果が変わることはありますか?
はい、結果が変わる可能性は十分にあります。不支給理由を丁寧に分析し、どこに誤りや不足があったのかを明確にすることで、再評価されるケースがあります。
特に「診断書の記載不足」「初診日の認定ミス」「生活状況が伝わっていない」などは見直されやすいポイントです。
審査請求と再請求の違いは何ですか?
審査請求は「今回の不支給(行政処分)が誤っている」として不服を申し立てる手続きです。
一方、再請求は、前回の申請で十分に反映されなかった部分を改善し、新しい診断書や生活状況で裁定請求をやり直す方法です。
どちらも不支給直後に取り得る選択肢ですが、目的や性質が異なるため、まずは不支給理由を分析し、どちらが適切かを判断します。
どのような資料を揃える必要がありますか?
不支給通知に記載された理由を踏まえ、診断書、医療記録、生活状況を示す資料、就労情報などを整理します。前回の申請で十分に反映されていなかった点を補い、実際の困難さが伝わるように構成することが重要です。
審査請求はどれくらいの期間で結果が出ますか?
一般的には、数ヶ月から半年ほどかかることが多いです。提出する資料の内容や審査機関の混雑状況によって変動します。早い段階で不足のない資料を揃えることで、よりスムーズな審査につながります。
費用はいつ発生しますか?
初回の相談は無料です。契約時に事務手数料をいただきます。審査請求が成功し、決定が変更された場合に成功報酬が発生するため、負担を抑えて手続きを進められます。
料金
- 審査請求:成功報酬 3.3ヶ月分(最低報酬額16.5万円)
- 再審査請求:成功報酬 3.3ヶ月分(最低報酬額16.5万円)
- 遡及がある場合:上記報酬に遡及額の16.5%を加算
- 事務手数料:55,000円〜110,000円
まずは無料相談へ
不服申し立ては成功率が高くありません。
だからこそ、まずは「申立てをすべきかどうか」から丁寧に評価し、最適な方針をご提案します。