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受給事例

9回の休職を繰り返したうつ病|障害厚生年金3級が認定された受給事例

概要

  • 55歳・男性・愛媛県
  • うつ病
  • 強い抑うつ気分、意欲低下、慢性的な不安感・焦燥感、感情コントロール困難、過食・拒食の繰り返し
  • 不眠・昼夜逆転、集中力・記憶力低下、清潔保持困難、金銭感覚の乱れ(衝動買い)、対人関係困難、希死念慮、自己否定感

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は若い頃から人間関係の構築が苦手で、職場では常に自分の要領の悪さや効率の悪さに悩まされていました。上司からの厳しい叱責や過度な業務量により、次第に心身のバランスを崩していきました。
真面目で責任感が強い性格から無理を重ね、休職と復職を繰り返すうちに、強い焦燥感や不安、思考の停止といった症状が現れるようになりました。仕事中に文字が書けなくなったり、印鑑を押すことも難しくなるほど集中力が低下し、医師の勧めで入院治療を受けました。
その後も症状は完全には回復せず、再び休職を繰り返す状態が続きました。家庭では父親との関係悪化もあり、感情のコントロールが難しい状況に陥っていました。職場・家庭・自身の健康の全てにおいて行き詰まりを感じ、今後の生活をどう維持すべきか悩まれて、当センターへご相談くださいました。

治療と生活の状況

入院を経て現在も服薬と通院を継続されていますが、日常生活には多くの制限が残っています。
入浴や着替えが億劫で、数日間入らないこともあり、清潔保持が困難な状態が続いています。食事も気分の浮き沈みが大きく、一日一食しか摂れない日がある一方で、過食を繰り返してしまうこともあります。
仕事面では病気の相談をしてから以前より責任は軽くなったものの、集中力の低下や感情の波が大きく、業務遂行が困難な日が多くあります。家庭内では父親との関係が悪化し、感情の衝突が頻発。夜間に強いイライラや焦燥感に襲われ、叫んでしまうこともあります。
金銭面ではストレスから衝動的にネットショッピングを繰り返すことがあり、家計管理を全て奥様に任せています。外出や手続きなども億劫で、社会的な活動範囲は極端に狭まっています。家族の支援がなければ通院や服薬も続けることが難しい状態です。

申請までの経緯

当センターでは、これまでの長期的な病歴、入退院の経過、職場での状況、家庭環境などを詳細に整理しました。特に、勤務を続けながらも9回に及ぶ休職や家庭内のストレスが症状に与えた影響などを丁寧にヒアリングし、医師に診断書を依頼しました。
診断書作成にあたっては、単に「うつ病」という診断名にとどまらず、発達特性や感情コントロールの困難さ、生活機能の著しい低下が見える形で反映されるよう、補足資料を添付しました。
結果として、長期間にわたる治療継続にもかかわらず改善が見られず、日常生活および社会生活に大きな制約があることが認められ、障害厚生年金3級として認定されました。

結果

等級

障害厚生年金3級認定

受給額

年金額 約70万円

まとめ

本件は、長年にわたり真面目に仕事をしてきた方が、職場環境や人間関係、家庭内ストレスの積み重ねにより、心身の限界を迎えたケースです。誠実に職務を果たそうとするあまり、自らを追い込み、結果としてうつ病が長期化・慢性化しました。
障害年金の申請においては、単に診断名だけでなく、長年の経過、休職・復職の繰り返し、生活機能の低下といった「これまでの過程」を丁寧に示すことが重要です。今回はご本人・ご家族からの詳細な聞き取りをもとに、医師と連携し、複雑な背景を正確に反映させたことで適切な認定に繋がりました。
長期にわたって職場と家庭の板挟みで苦しんでいる方や、うつ状態が続き改善の兆しが見えない方も、障害年金の対象となる場合があります。
「まだ自分は軽いほうかもしれない」と思われている方も、まずは一度ご相談ください。

障害年金の申請でお困りではありませんか?

精神疾患(うつ病、発達障害、双極性障害、統合失調症、知的障害など)で日常生活や仕事に支障が出ている方は、障害年金を受給できる可能性があります。

当センターでは、初診日調査・診断書の依頼文作成・申立書の作成まで丁寧にサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。

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