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受給事例

薬の副作用で遅発性ジストニアを発症|複数症状が重なり生活に大きな制限が生じたケース

概要

  • 40歳・女性・香川県
  • 遅発性ジストニア、線維筋痛症、うつ病
  • 首や体幹の不随意な揺れ、めまい・ふらつき・平衡感覚の低下、眼瞼痙攣、強い全身の痛みと強張り
  • 慢性的な倦怠感と脱力感、耳鳴り・聴覚過敏、歩行困難、精神的な落ち込み・不安感

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は十数年前から、めまいや頭の重さ、ふらつきなどの体調不良に悩まされていました。複数の医療機関で検査を受けても明確な診断はつかず、「自律神経の乱れ」「メニエール病の疑い」など様々な説明を受けるものの症状は改善しませんでした。
その後、精神的な不調により服薬治療を行っていた時期に薬の副作用が出現し、それをきっかけに「遅発性ジストニア」を発症しました。首が勝手に動いてしまう、目が閉じてしまうといった症状が日常生活に大きな影響を与えるようになり、外出や家事にも支障が出てきました。
さらに、線維筋痛症も併発しており、全身の痛みや疲労が続くことで動くこと自体が困難な状態が続いていました。治療を続けながらも改善の兆しが見えず、生活への不安が強まったことから、障害年金の申請を検討し当センターへご相談くださいました。

治療と生活の状況

これまでに数十か所の医療機関を受診し、CT・MRI・脳波・血液検査などあらゆる検査を重ねても原因が特定できず、ようやく「遅発性ジストニア」と診断されました。薬の副作用が原因とされており、現在は同様の薬剤治療を行うことができません。
首や体幹の揺れは常に続いており、立っているだけでも不安定で、家事や外出をする際には家族の助けが欠かせません。立位保持が難しく、台所での炊事や洗濯といった日常動作も座りながら行っています。
眼瞼痙攣によって視界が遮られるため、車の運転は危険でできず、子どもの送迎や買い物にはタクシーを利用する必要があります。痛みが強い日はほとんど動けず、寝返りのたびに首の痛みで目が覚めてしまうこともあります。
また、強い耳鳴りや聴覚過敏があり、日常の音が頭に響いてしまうため、テレビや会話もつらく感じることがあります。常に痛みと不快感がある状態が続き、家族との関係や精神的な安定にも影響が及んでいました。

申請までの経緯

申請にあたって最も難航したのは「初診日」の特定でした。長年にわたる転院の繰り返しや、診断が確定するまでの期間が非常に長かったことから、どの時点を初診とするかを慎重に整理する必要がありました。
当センターでは、各医療機関に問い合わせを重ね、カルテの保管状況を確認しながら初診日を特定。ご本人の記憶や通院経過を丁寧にヒアリングし、時系列でまとめた上で診断書を依頼しました。
提出後も年金機構からの確認により初診日の扱いが変更されるなど、何度もやり取りを重ねることになりましたが、最終的にすべての証拠を整え、無事に障害厚生年金3級として認定されました。

結果

等級

障害厚生年金3級認定

受給額

年金額 約60万円

まとめ

本件は、長期間にわたり診断がつかず、複数の症状が複雑に重なった難治性疾患の事例です。
薬の副作用によって発症した遅発性ジストニアは、薬による治療が行えないという制約もあり、日常生活への影響が非常に大きいものでした。
また、初診日が不明確であったため、書類の整備や医療機関との確認に多くの時間を要しましたが、丁寧なヒアリングと情報整理によって正確な申立書を作成できたことが、認定につながった要因です。
「原因が分からないまま長年苦しんでいる」「どの病院が初診になるのか分からない」「薬の副作用で症状が悪化した」といったケースでも、適切に整理することで受給できる可能性があります。
同じようにお悩みの方は、どうぞ一人で抱え込まず、早めにご相談ください。

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肢体の障害(脳梗塞後遺症、脊髄損傷、関節リウマチ、変形性関節症、切断・麻痺など)で歩行や身の回りの動作が難しくなっている方は、障害年金を受給できる可能性があります。

当センターでは、初診日調査・診断書の依頼文作成・申立書の作成まで丁寧にサポートしています。
まずはお気軽にご相談ください。

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