概要
- 45歳・男性・香川県
- 特発性大腿骨頭壊死症、人工関節
- 右脚の強い痛み、歩行時の引き摺り、階段昇降困難、重量物扱い困難、脱臼リスク、職務内容制限
相談から申請までの経緯
相談
ご相談者様は建材の卸売会社に勤務し、日々、石膏ボードやフローリング材のピッキングなどの重労働に従事されていました。
ある日、右脚の股関節付近に痛みを感じるようになり、最初は「疲れのせい」だと思いながら仕事を続けていました。
しかし痛みは次第に強くなり、妻からも「右足を引きずっている」と指摘されるようになりました。
当初受診した病院では「異常なし」と言われたものの、症状は改善せず、歩行や階段の昇り降りが苦痛になるほど悪化。
再度別の医療機関を受診したところ、MRI検査の結果「特発性大腿骨頭壊死」と診断されました。
医師の勧めで設備の整った大きな病院へ転院し、人工関節置換術を受けることが決定。
手術・入院・リハビリを経て徐々に回復されましたが、日常生活には依然として制限が残り、仕事でも以前のような重作業はできず、フォークリフトの運転業務に変更となりました。
退院後も痛みや可動制限に悩まされ、歩行・衣類の着脱・車の乗降などに支障が続く中、「仕事を続けられるか」「年金の対象になるのか」と不安を感じて当センターへご相談くださいました。
治療と生活の状況
転院後に人工関節置換術を受け、術後は病院内での歩行訓練や自主リハビリを継続。
退院後も日常生活そのものがリハビリとなるよう指導を受け、痛みを避けながら慎重な動作を心がけて生活されています。
股関節に負担をかけると脱臼の危険があるため、体の向きを変える、車に乗り降りする、靴下を履くなど、何気ない動作ひとつにも注意が必要です。
特にズボンや靴下の着脱は時間がかかり、一人でできないこともあり、奥様に手伝ってもらう場面もあります。
職場復帰後はフォークリフトの運転を中心とした業務に変更されましたが、天候や疲労により痛みが強まる日もあり、動作には常に慎重さが求められています。
申請までの経緯
当センターでは、まずご本人と奥様から詳細なヒアリングを行い、手術後の生活実態や日常動作の制限、職場での配慮状況などを時系列で整理しました。
そのうえで、主治医に診断書を依頼する際には、ヒアリング内容をもとに「どの動作が困難で、どのような支援を要するか」を明記した診断書作成依頼書を添付。医師と連携し、実際の生活状況が正確に反映されるよう丁寧に依頼しました。
結果
等級
障害厚生年金3級認定
受給額
年金額 約60万円
まとめ
本件は、職場での身体的負担を背景に発症した「特発性大腿骨頭壊死」による障害年金申請の事例です。
人工関節手術によって一定の回復を得たものの、日常生活や就労には明確な制限が残っていました。
障害年金の申請では、診断名だけでなく、実際に「どの動作がどの程度制限されているのか」を具体的に示すことが重要です。
今回のケースでは、ご本人・ご家族・医療機関が連携し、診断書に生活実態を反映できたことで、適切な等級認定につながりました。
同じような症状でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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