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受給事例:脳腫瘍・緑内障・ぶどう膜炎・網膜症により障害厚生年金1級(63歳・男性)

概要

  • 63歳・男性・愛媛県
  • 脳腫瘍・悪性リンパ腫・両眼特発性緑内障・両眼ぶどう膜炎・両眼癌関連網膜症
  • 著しい視力低下、視野狭窄、色彩感覚・明暗感覚低下、距離感・空間認識能力の喪失、歩行困難、認知機能低下、要介護

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、もともと健康的に過ごされていましたが、ある時期から食欲の減退や強い倦怠感、意欲の低下が見られるようになりました。
当初はうつ病のような症状に思われましたが、精密検査の結果、脳腫瘍が見つかり、余命の宣告を受けることになりました。
治療を続けながらも病状は進行し、腫瘍が視神経を圧迫したことで、視力や視野にも深刻な障害が現れました。
視界がかすみ、色彩の識別が難しくなり、歩行中に壁や看板にぶつかることも増え、日常生活に大きな支障が出ていました。
ご本人の体調が安定しない中、奥様が「これからの生活を少しでも支える制度があれば」との思いから、当センターにご相談くださいました。

治療と生活の状況

脳腫瘍の診断後、抗がん剤治療を中心に治療が続けられましたが、腫瘍の位置が視神経に近く、外科的手術は難しい状況でした。
放射線治療による副作用も懸念され、慎重な経過観察と薬物療法を併用してきました。
しかし、次第に視覚症状が進行し、白い靄がかかったようにしか見えない状態に。
歩行の際には必ず奥様の支えが必要で、屋内でも物との距離を誤って転倒しそうになることがありました。
テレビや日常の色の区別も難しく、生活全体にわたって介助が欠かせない状況となっていました。

申請までの経緯

奥様からのご相談を受け、まずはこれまでの病状の経過と生活の実情を丁寧にお伺いしました。
脳腫瘍による多臓器への影響がある中で、視力・視野の障害が数値として明確に確認できることから、「眼の障害」として申請を進める方針を立てました。
ご家庭での生活状況や視覚の変化、日常で感じる不自由さを細かく整理し、主治医にお伝えするための診断書作成依頼書を作成。
また、医師が診察だけでは把握しにくい日常の様子をしっかり反映できるよう、病歴・就労状況等申立書にも生活の実態を丁寧に記しました。
その後、年金事務所との調整や提出書類の確認もすべて当センターでサポート。
医学的な根拠と生活上の実態の両面から障害の程度を正確に伝えることで、無事に障害厚生年金1級の認定を受けることができました。

結果

等級

障害厚生年金1級認定

受給額

年金額 約250万円(配偶者の加算含む)

まとめ

障害年金の「1級」は、日常生活のほとんどを他者の援助に頼らざるを得ないほどの重い障害がある場合にのみ認められる、非常に稀な等級です。
今回のケースでは、脳腫瘍という深刻な病状の中でも、視力・視野障害が明確に測定できたことが大きな判断材料となりました。
ご本人の闘病と、それを支えるご家族の努力の積み重ねが、この結果につながったと言えます。
同じように、がんや脳疾患により視覚や身体に障害が現れている方も、障害年金の対象となる可能性があります。
まずは一度、現状を丁寧に整理するところから始めてみましょう。

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