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受給事例:脳出血により障害基礎年金1級(59歳・男性)

概要

  • 59歳・男性・愛媛県
  • 脳出血
  • 左半身の重度麻痺、関節拘縮による痛み、発生・発語困難、歩行不能、姿勢保持困難、座位・立位保持困難
  • 生活全般にわたる解除依存、抑鬱状態

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、教育現場で子どもたちの指導に長年尽力されていました。
多忙な日々の中、勤務中に突然体調の異変を感じ、そのまま救急搬送されました。
診断は脳出血。
緊急治療によって命は取り留めましたが、左半身の麻痺と言葉の出にくさなど、重い後遺症が残りました。
その後、1年半にわたり傷病手当金を受給しながら懸命にリハビリを続けてこられましたが、自立した生活を送ることは難しく、体の状態が安定し傷病手当金の受給が終了するタイミングで障害年金の申請を検討され、当センターへご相談いただきました。

治療と生活の状況

発症直後から長期入院となり、集中治療とリハビリを継続されました。
退院後も通院リハビリやデイサービス、訪問マッサージなどに取り組まれていますが、ADL(日常生活動作)の改善は限定的で、発症当初よりも体の動きが硬くなっている実感があるとのことでした。
日中はベッド上または車いすで過ごされ、食事以外の生活動作には常に介助が必要です。
立ち上がる際には支えが必要で、5m以上の歩行は困難。
入浴や更衣も介助なしでは行えません。
身体的なつらさに加え、長引くリハビリ生活と将来への不安から、精神的にも大きな負担を抱えておられます。

申請までの経緯

ご相談時点では、すでに傷病手当金の受給期間がまもなく終了するタイミングでした。
傷病手当金と障害年金は同一の期間に重複して受け取ることができないため、当センターでは、支給終了後にスムーズに障害年金の受給へ移行できるよう、申請時期を慎重に調整しました。

その上で、医療機関の記録とご家族からの聞き取りをもとに、発症から現在までの経過を詳細に整理。
医師には現状の身体機能や介助の必要性が正確に反映されるよう、診断書作成時の要点を丁寧にお伝えしました。
さらに、日常生活での介助の実態やご家族の支援内容を病歴・就労状況等申立書としてわかりやすくまとめ、年金事務所への提出までの流れを一貫してサポートいたしました。
その結果、障害厚生年金1級として正式に認定されました。

結果

等級

障害厚生年金1級認定

受給額

年金額 約280万円(配偶者の加算含む)

まとめ

脳出血後の後遺症は、身体の麻痺だけでなく、関節痛や筋緊張、そして精神的な落ち込みなど、多方面に及びます。今回のケースでは、長期にわたるリハビリを続けながらも自立が難しく、ご家族の支えのもとで日常生活を送られていました。
障害年金の1級は、ほとんどの生活動作を他者の援助に頼らなければならない場合に認められる等級です。
ご本人の努力とご家族の献身的な支えが、この結果につながったと言えるでしょう。
脳血管疾患による後遺症でお困りの方も、発症から時間が経っていても申請が可能な場合があります。
まずは現状を丁寧に整理し、一緒に最適な申請方法を考えていきましょう。

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