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受給事例:胸椎化膿性脊髄炎・脊髄損傷により障害基礎年金1級(46歳・男性)

概要

  • 46歳・男性・愛媛県
  • 胸椎化膿性脊髄炎・脊髄損傷
  • 両下肢機能全廃、歩行不能、車椅子常時使用、筋力低下によるバランス喪失、座位保持困難、慢性的な倦怠感、精神的な落ち込み・不安の増大

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、突然の体調不良をきっかけに胸椎の化膿性脊椎炎と診断されました。
治療を続けたものの脊椎の損傷が進行し、次第に下半身の麻痺が強くなり、歩行や立ち上がりなどの動作がほとんどできなくなっていきました。
日常生活の多くに介助が必要な状態となり、将来的な生活の見通しにも不安を抱かれていました。
初診から一定の期間が経過し、障害認定日を迎えることで確実に受給を目指したいとの思いから、申請代行をご依頼くださいました。

治療と生活の状況

発症当初は高熱と強い背部痛が続き、検査の結果、胸椎に感染が見つかり化膿性脊椎炎と診断されました。
長期入院のうえ抗菌治療とリハビリを行いましたが、炎症の影響で脊椎が変形・損傷し、次第に下半身が動かなくなっていきました。
退院後は歩行器を使用してわずかに移動できる程度でしたが、徐々にその距離も短くなり、現在は屋内では歩行器、屋外では車いすを常時使用しています。
排泄や入浴、着替えなどは家族の介助が欠かせず、自宅内の生活もほぼベッド上で過ごされています。
体位変換や移動の際には強い痛みを伴うため、医師の指導のもとでリハビリを続けながら、感染の再発防止と疼痛管理を行っています。

申請までの経緯

今回のご相談では、初診日から1年6ヶ月を経過した「障害認定日」で確実に受給できるよう、慎重に準備を進めました。
医療機関からの診断書の取得にあたっては、現在の身体状況だけでなく、発症当時からの経過や生活面の変化を丁寧にまとめた申立書を添付しました。
また、認定日当時の状態を裏付けるためのカルテ記載内容の確認や、医師とのやり取りを重ね、実態に沿った診断書の作成を依頼しました。
提出前には記載内容の整合性を入念に確認し、年金事務所への申請まで当センターで一貫してサポートいたしました。

結果

等級

障害基礎年金1級認定

受給額

年金額 約130万円

まとめ

今回のケースでは、脊椎炎による損傷から重度の下半身麻痺に至ったことで、日常生活全般にわたって介助が必要な状態でした。
発症から長期に及ぶ治療とリハビリの過程を丁寧に整理し、生活上の困難を明確に伝えたことで、障害の程度が正確に評価されました。
脊椎疾患は発症の経緯や症状の変化が複雑で、書類だけでは実情が伝わりにくいこともあります。
そのような場合でも、医療情報と生活実態をしっかりと整理し、制度に沿って申請を行うことで、正当な認定を受けることが可能です。

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