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受給事例:肥大型心筋症・大動脈弁閉鎖不全症により障害厚生年金3級(53歳・男性)

概要

  • 53歳・男性・愛媛県
  • 肥大型心筋症、大動脈弁閉鎖不全症
  • 息切れ、易疲労、持久力低下、動悸、立ちくらみ、不整脈、家事・労働の持続困難、運動制限

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、約15年前に健康診断で高血圧を指摘され、受診の結果「肥大型心筋症」と診断を受けました。
長年、薬の服用と定期的な経過観察を続けており、当初は特に生活に支障はありませんでしたが、近年の検査で弁膜症の悪化が見られ、手術を検討する段階となりました。
「弁膜症の手術を受ける場合、障害年金の対象になるのではないか」と思い立ち、当センターにご相談をいただきました。
ただし、この時点では手術前であり、実際にどのような手術を行うのか、人工弁や人工血管を使用するのかが不明確な状態でした。

治療と生活の状況

受診当初は軽度の逆流が確認されるのみで、経過観察が続けられていました。
しかし、次第に心臓の負担が大きくなり、左心室の拡張が進行。医師からは「重症の大動脈弁閉鎖不全症」と診断されました。
最終的に、人工弁と人工血管の両方を使用する手術が必要と判断され、手術を受けました。
術後は合併症予防のためリハビリを行い、現在は体調を大きく崩すことなく生活されていますが、持久力の低下や疲労感が強く、長時間の作業や力仕事は難しい状態が続いています。
以前のような活動量は維持できず、無理をせず体調を見ながら生活されているとのことです。

申請までの経緯

ご相談を受けた時点では、手術内容が確定していなかったため、すぐに受任せず、まずは主治医に障害年金の認定基準を確認していただくようアドバイスしました。
障害年金では、「人工弁置換」や「大動脈の人工血管置換」を受けた場合、原則として3級に該当します。
そのため、手術の正式名称や術式を確認することが極めて重要です。

主治医から「人工弁と人工血管の両方を置換する手術」との説明を受けた後、正式にご依頼をいただき、申請を進めました。
最終的に「ベントール手術(大動脈基部置換術)」を受けられており、この手術は障害厚生年金3級の対象に該当しました。

結果

等級

障害厚生年金3級認定

受給額

年金額 約60万円

まとめ

心臓弁膜症の中でも、大動脈弁閉鎖不全症は進行がゆるやかな一方、重症化すると命に関わる病気です。
人工弁置換や大動脈の人工血管置換を行った場合、障害年金の対象となるケースが多いですが、術式によって認定の可否が分かれることがあります。
そのため、申請の前に「どのような手術を受けたのか」「人工弁・人工血管の使用があったか」を医師に確認しておくことが非常に大切です。
また、正式な受任を行う場合には事務手数料(22,000円)をいただいており、結果的に認定されなかった場合でも返金はできません。
そのため、事前の情報収集と見込みの確認を丁寧に行うことが重要です。
当センターでは、こうした医療的な情報整理から主治医への確認方法まで、安心して申請を進められるようしっかりとサポートしています。

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