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受給事例:心臓サルコイドーシスにより障害基礎年金1級へ改定(53歳・女性)

概要

  • 53歳・女性・香川県
  • 心臓サルコイドーシス
  • 額改定請求 障害基礎年金2級→1級

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は数年前に心臓サルコイドーシスと診断を受け、心機能の低下が続いていました。
当初は薬による治療を続けながら日常生活を維持していましたが、次第に息切れや動悸、疲労感が強くなり、心不全症状が進行していきました。
その後、心臓の働きを補助するためCRT-D(心臓再同期療法付き除細動器)を装着され、障害基礎年金2級の認定を受けていました。
しかし、年月の経過とともにさらに心機能が低下し、ついには体内に補助人工心臓(VAD)を装着せざるを得ない状態となりました。
日常生活の多くを家族の介助に頼らざるを得ない状況となり、「今の状態は2級のままで良いのだろうか」という不安から、当センターへご相談くださいました。

治療と生活の状況

人工心臓を装着後は、命を維持するための装置を常に身につけて生活しています。
電源ケーブルやコントローラーを携帯しながらの生活は想像以上に負担が大きく、外出や入浴にも制約が生じています。
感染症を防ぐための衛生管理にも細心の注意が必要で、体調の変化には家族が常に気を配っておられます。
以前は短時間の家事などもこなせていましたが、現在はほとんどの時間を自宅で静養して過ごす日々となりました。
ちょっとした動作でも息苦しさや強い倦怠感を感じることが多く、1日の大半をベッドの上で過ごすこともあります。
また、体調の急変に備え、常に医療機関との連絡体制を整えておく必要があります。

申請までの経緯

すでに2級の年金を受給されていたため、今回は年金額改定請求(支給額の見直し申請)として手続きを行いました。
ご本人がすでに主治医より新しい診断書を取得されており、その内容には人工心臓装着後の状態が明確に記載されていました。
当センターでは、その診断書の内容を確認のうえ、これまでの受給履歴・装置の装着時期・生活の変化などを整理。
年金事務所とのやり取りや申請書類の確認をすべて代行し、提出までの一連の流れをスムーズにサポートいたしました。
人工心臓を装着している場合、障害年金では原則として1級相当として扱われるため、医学的にも制度的にも十分な根拠を持つ申請でした。
結果、無事に障害基礎年金1級への改定が認められました。

結果

等級

障害基礎年金1級認定

受給額

年金額 約110万円

まとめ

心臓サルコイドーシスは、全身に炎症を引き起こす難病であり、特に心臓に病変が及ぶと命に関わることもあります。
今回のケースでは、補助人工心臓を装着しながら生活を続けていくという非常に厳しい状況の中、ご本人とご家族が懸命に病気と向き合ってこられました。
障害年金の制度は、こうした「病気の進行によって生活の自立が難しくなった方」が、再び安心して療養を続けられるように設けられています。
すでに受給している方でも、状態が悪化した場合には等級改定の申請が可能です。
「以前より生活が大変になった」と感じるときは、迷わずご相談ください。

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