メール よくある質問

ブログ

受給事例:うつ病により障害基礎年金2級(53歳・女性)

概要

  • 53歳・女性・愛媛県
  • うつ病
  • 強い不眠、昼夜逆転、無気力、外出困難、希死念慮、集中力・判断力の低下、他人との関わり回避

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、出産後から不眠が続くようになり、心療内科を受診したことがはじまりでした。
当初は「産後うつ」として治療を受けながらも、育児と家事をなんとかこなし、娘の成長を支え続けてこられました。
しかし、娘の独立をきっかけに心の支えを失い、気持ちの落ち込みが強くなっていきました。
次第に外出や家事ができなくなり、仕事を続けることも難しくなったことから、生活への不安が募り、障害年金の申請を検討されました。

治療と生活の状況

発症当初は出産後のホルモンバランスの変化や育児疲れによる一時的な不眠と考えられていましたが、服薬を続けても改善せず、長期間にわたる治療が必要になりました。
薬の調整によって眠れるようになる時期もありましたが、40代に入る頃から再び症状が悪化。
娘の独立後は強い喪失感に襲われ、仕事への意欲を失い、出勤できなくなる日が増えました。
退職後は引きこもりがちとなり、日中も布団から出られず、食事も取らない日が多くなりました。
体力も気力も低下し、入浴や着替えも週に一度できるかどうかという状態が続いていました。
その後も薬の変更や治療を続けましたが効果は限定的で、昼夜逆転の生活になり、医師や夫以外との関わりを避けるようになりました。
一時は自ら命を絶とうと薬を多量に服用してしまうほど追い詰められていましたが、現在はご主人の支えのもとでどうにか生活を維持しています。

申請までの経緯

長年にわたる通院歴と、現在の日常生活への影響を丁寧に整理し、医師に提出する資料を準備しました。
特に、食事や入浴など基本的な行動すら困難であること、家族の支援なしには生活が成り立たないことを詳細に伝え、診断書に反映していただきました。

その結果、社会的・日常的な活動が著しく制限されていると認められ、障害基礎年金2級として認定されました。

結果

等級

障害基礎年金2級認定

受給額

年金額 約83万円

まとめ

うつ病は、環境の変化や人間関係、家庭の出来事などが引き金となり、長期にわたって症状が続くことがあります。
特に、出産や子育てを経た女性の方は、周囲に理解されにくい苦しみを抱えながら無理を重ねてしまう傾向があります。
今回のケースでは、ご家族の支えと、医師への丁寧な説明によって、適切な診断書を作成してもらうことができ、障害年金の受給につながりました。
「長年通院しているが症状が良くならない」「家事や仕事が続けられない」といった状況でも、あきらめずに相談いただくことで支援の道が開ける場合があります。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る