概要
- 52歳・男性・愛媛県
- 双極性感情障害
- 抑うつ気分、意欲低下、集中力・判断力の低下、感情の抑制困難
- 昼夜逆転傾向、社会的引きこもり、家族への依存
相談から申請までの経緯
相談
相談者様は長年にわたり躁うつを繰り返しており、これまで入院や服薬により症状を抑えながら就業を続けてきました。しかし、ご子息の死去をきっかけに強い抑うつ状態となり、意欲や気力が低下。長期の休職を経ても回復が見られず退職に至りました。生活や社会活動にも支障が大きく、今後の生活不安から障害年金の申請を相談されました。
治療と生活の状況
現在も通院を続けながら、症状や体調に合わせて薬を調整し、治療を継続されています。気分の落ち込みが強い日には意欲がわかず、食事の準備や掃除など日常のことが思うようにできないこともあります。外出は最小限で、家の中で静かに過ごす時間が多くなっています。娘さんやご家族の支えを受けながら生活を送っており、自発的な行動は難しいものの、穏やかに日々を過ごせるよう努めていらっしゃいます。
申請までの経緯
ご相談後は、これまでの治療経過や日常生活での困りごとを丁寧にヒアリングし、病状の特徴や生活への影響をわかりやすく整理した文書を作成しました。その内容をもとに主治医へ診断書の作成を依頼し、医師にも実際の生活状況をしっかりご理解いただくことができました。また、病歴就労状況等申立書にも、ご本人の努力や支援の必要性を的確に反映することで、障害の実態をより正確に伝えることができました。
結果
等級
障害厚生年金2級認定
受給額
年金額 約220万円(配偶者の加算含む)
まとめ
本件では、長年にわたる躁うつの波により就労や生活の維持が難しくなっていましたが、丁寧なヒアリングを通じて症状や生活の実態を整理し、医師に的確に伝えることで、診断書や申立書の内容に反映させることができました。気分の変動は穏やかではあるものの、日常生活には継続的な支援が必要な状況です。
このように、病状の経過が長く複雑な場合でも、適切な整理と専門的サポートによって、実際の生活状況を正しく評価してもらえる申請につなげることが可能です。
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