メール よくある質問

ブログ

受給事例:関節リウマチにより障害厚生年金2級(50歳・女性)

概要

  • 50歳・女性・香川県
  • 間接リウマチ、シェーグレン症候群
  • 肘・手首・指の痛み、下肢・全身の関節痛、倦怠感、動作耳痛
  • 肝機能障害(薬剤副作用)、ステロイド依存状態
  • 日常生活動作制限、家事全般に支障、階段昇降困難

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、足や腕の関節に痛みが出始めたことをきっかけに、次第に全身の関節へと症状が広がっていきました。
発症後も勤務を続けられていましたが、痛みのために動作が遅くなり、業務内容や勤務時間に制限が生じるようになっていました。
そのような状況の中で、「この状態で障害年金を受けられるのだろうか」という不安を抱かれていました。
さらに、主治医からも「診断書は書けるが、受給できるかは分からない」と言われたこともあり、ご自身での申請に迷われた末、当事務所にご相談いただきました。

治療と生活の状況

発症当初は整形外科を受診し、温熱療法や鎮痛剤の投与などの対症療法を受けていました。
しかし痛みは次第に肩・肘・手首・指へと広がり、最終的には全身の関節に強い疼痛を感じるようになりました。
検査の結果、関節リウマチおよびシェーグレン症候群と診断され、免疫抑制剤やステロイドの点滴・内服による治療が開始されました。
一時は入院して集中的な治療を受け、退院後も薬の調整を続けながら月1回の通院を継続されています。
症状は落ち着いている時期もあるものの、疲労が蓄積すると全身の関節痛が強まり、身動きが取れないほどの痛みに襲われることもあります。
そのため、職場では在宅勤務や勤務時間の調整などの配慮を受けながら、体調に合わせて就労を続けておられます。
日常生活面でも、買い物や家事などでは家族の助けを要し、痛みのために立ち上がりや歩行、階段の昇降といった基本的な動作にも時間を要する状態です。
また、電話対応などの業務では、受話器を数分持っているだけで腕が痛み、長時間の対応やメモを取る作業が困難になるなど、仕事にも大きな影響が生じています。

申請までの経緯

本件では、初診が整形外科であったため、どの医療機関を初診日とするかの特定が重要な課題でした。
当事務所では、詳細なヒアリングを行い、複数の受診歴を時系列で整理することで初診日を確定しました。
さらに、医師に対しては「痛みによる動作制限」「家事・通勤での具体的支障」「勤務制限の状況」などを正確に伝えるため、生活実態を整理した資料を作成しました。
その資料をもとに診断書を依頼し、医師に生活状況を正確に反映してもらうよう調整を行いました。
また、年金事務所への書類提出や確認事項の対応も当事務所でサポートし、ご本人やご家族の負担を最小限に抑えながら、申請をスムーズに進めることができました。

結果

等級

障害厚生年金2級認定

受給額

年金額 約190万円(配偶者の加算含む)

まとめ

関節リウマチは、症状が全身に及び、見た目には分かりにくい一方で日常生活への影響が非常に大きい疾患です。
今回のケースでは、医師が受給の可能性に慎重な姿勢を示していましたが、日常生活や就労への支障を丁寧に整理し、医師に正確に伝えたことで、適切な等級での認定につながりました。
受診歴が複数にまたがる場合や、どの受診を初診とすればよいか分からない場合でも、専門家のサポートによって道筋を立てることが可能です。
「診断書を書いてもらえるか不安」「生活の困難さをどう説明すればいいか分からない」と感じた際は、早めに専門家へご相談いただくことをおすすめします。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る