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受給事例:線維筋痛症により障害厚生年金2級(63歳・女性)

概要

  • 63歳・女性・愛媛県
  • 線維筋痛症
  • 体のこわばり、全身の痛み、倦怠感、不眠、歩行困難、動作緩慢
  • 集中力低下、思考の混乱、意欲の減退、抑うつ気分、不安感、判断力低下、焦燥感

相談から申請までの経緯

相談

相談者様は数年前から、全身の痛みやこわばり、倦怠感、集中力の低下、睡眠障害などの症状に悩まされており、複数の医療機関を受診していました。
当初はリウマチなどの診断を受け治療を続けていたものの、症状は一向に改善せず、痛みや倦怠感が慢性化していきました。
日常生活では家事の多くを家族に依存し、買い物や調理なども自力で行うことが難しい状況でした。
次第に仕事や通院を継続することも困難となり、社会生活に大きな影響が出たことから、障害年金の申請を検討されました。

治療と生活の状況

相談者様は長年にわたりリウマチ治療を続けてきましたが、症状の改善は見られず、体のこわばりや慢性的な痛み、倦怠感が続いていました。
また、不眠や集中力の低下、思考の混乱などもみられ、家事や外出、社会的な活動が難しい状態にありました。
痛みに加えて筋力の低下も進み、炊事や掃除などの家事はほとんど夫に任せる生活となっていました。
首や腰、手足の関節のこわばりも強く、長時間座っていることも困難で、日中は横になって過ごすことが多くなっていました。

申請までの経緯

リウマチとして治療を受けていた期間も含め、症状が一貫して続いていたことを証明するため、初診から現在までの通院記録を整理しました。
線維筋痛症の診断が得られた際には、その診断日を初診日とみなすことを前提に、過去の経過を詳細にまとめました。
日常生活の制限状況(食事・入浴・家事・買い物などの支援依存)を具体的に整理し、生活全般への支障を医師に正確に伝えることで、診断書への反映を図りました。
また、医療記録と申立書の整合性を重視し、慢性的な症状と就労困難を丁寧に証明することで、障害認定基準に基づいた申請を行いました。

結果

等級

障害厚生年金2級認定

受給額

年金額 約120万円(配偶者の加算含む)

まとめ

本件では、長年にわたって診断が定まらず苦しまれていたものの、症状の経過と生活状況を丁寧に整理することで、線維筋痛症としての認定につなげることができました。
線維筋痛症は症状の訴え方や診断のタイミングによって結果が大きく異なるため、過去の医療記録や生活状況をしっかり整理することが極めて重要です。
今回のように、長期にわたる通院歴をもとに病状を一貫して説明できたことが、認定の大きなポイントとなりました。

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