概要
- 30歳・女性・香川県
- うつ病
- 幻覚、幻聴、不眠、自傷行為、衝動的行動
- 継続的就労困難
相談から申請までの経緯
相談
この方は中学3年の頃からリストカットを繰り返すようになり、その後は不眠や対人関係の困難、学校に行けない状況が続きました。進学ではなく就職を選びましたが、就労を始めてからもフラッシュバックや強い不安定さがあり、精神的に大きな負担を抱えるようになっていきました。
18歳のときに初めて病院を受診し、その後いくつかの医療機関で治療を受けながら生活を続けましたが、症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しました。幻覚や幻聴、自傷行為、衝動的な行動などもあり、仕事を続けることが難しい時期が長くあり私どもに障害年金申請代行を依頼されました。
治療と生活の状況
20代前半には統合失調症と診断を受け、投薬とカウンセリングを中心に治療を継続しました。しばらく通院を中断していた時期もありましたが、その間に症状が強くなり、日常生活や金銭管理にも大きな影響が出てしまいました。
その後も再び通院を続けながら、就職や家庭生活に何度も挑戦されましたが、幻覚・幻聴や感情のコントロールの難しさから、なかなか安定した生活を送ることはできませんでした。借金問題や家庭内のトラブルなども重なり、ご本人やご家族の負担は非常に大きいものとなっていました。
申請までの経緯
障害年金の申請では、初診日がどの時期にあるかがとても大切になります。この方の場合、初診が高校卒業後に就職していた時期だったため、厚生年金の加入期間中と認められました。これは後の年金の種類や金額にも大きく関わる重要なポイントです。
また、診断書には幻覚・幻聴の状況、自傷行為の有無、仕事や家事・子育てがどのくらい難しいかといった生活の実情を丁寧に反映させることが必要でした
結果
等級
障害厚生年金2級認定
受給額
年金額 約180万円
まとめ
このように、統合失調症をはじめとする精神疾患では症状に波があるため、診断書や申立書に「日常生活でどのような困難があるのか」を具体的に示すことが大切です。もし同じようにお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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