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受給事例:根性坐骨神経痛と腰椎分離症により障害厚生年金2級(30歳・男性)

概要

  • 30歳・男性・香川県
  • 根性坐骨神経痛・腰椎分離症
  • 体感バランス不良、歩行困難、立位保持困難、起立困難、座位保持困難
  • 日常生活動作全般困難、ADLの著しい低下、持続的な痛み、易疲労感

相談から申請までの経緯

相談

相談者様は職場のラグビー部に所属しており、試合中に後方からのタックルを受け腰部を強打しました。受傷当初は安静にしていれば回復するだろうと考えていましたが、痛みや下半身のしびれ、倦怠感が続き、着替えや入浴などの日常動作にも支障が出ていました。医療機関を受診したところ「腰椎分離すべり症」と診断され、手術が必要な状態であると告げられました。
術後も回復は思わしくなく、松葉杖やコルセットを手放せない生活が続き、自力歩行も困難な状態でした。仕事への復帰は叶わず退職を余儀なくされ、以降も整形外科や接骨院でリハビリを続けましたが、痛みやしびれが改善することはありませんでした。
徐々に生活の多くを家族に支えられるようになり、身の回りのことも思うようにできなくなっていった中で、障害年金制度の存在を知り、「自分のようなケースでも対象になるのか」と当事務所にご相談をいただきました。外出が難しい状況であったため、まずは電話にて現状を伺い、制度の説明と申請の見通しをお伝えした上で、正式に申請代行をご依頼いただきました。

治療と生活の状況

受傷後は初診病院での検査を経て手術を実施。その後も複数の病院・接骨院でリハビリを継続されましたが、症状は改善せず、歩行は10~20mが限界。屋内でも壁づたいの歩行や手すりの使用が欠かせない状態でした。
また、入浴は2~3日に1度、洗顔や更衣も介助が必要で、特に下半身の着脱やトイレ動作では家族の支援が不可欠でした。炊事・掃除・洗濯といった家事はほとんど家族が行っており、体調によっては1日の大半を横になって過ごすこともありました。

申請までの経緯

相談者様は帰省し遠方にお住まいで外出が難しい状況であったため、申請手続きはすべて電話やLINEを活用し、リモートで進めました。
当事務所では、ヒアリングを通じて日常生活の動作状況、介助の必要性、歩行・更衣・入浴・家事の可否などを詳細に整理し、医師に提出する「診断書依頼文書」と「生活状況説明書」を作成しました。これにより、診断書に生活実態が正確に反映されるようサポートしています。
さらに、長期にわたる受診経過と生活状況を一貫して整理し、「病歴・就労状況等申立書」としてまとめ、医療記録との整合性を確保しました。こうした事前準備を行うことで、申請者ご本人・ご家族の負担を最小限に抑えながら、審査側に伝わりやすい申請資料を整えることができました。

結果

等級

障害厚生年金2級認定

受給額

年金額 約180万円(配偶者・子の加算額を含む)

まとめ

今回のケースは、受傷後の手術や長期リハビリを経ても回復が難しく、家族の支援を受けながら生活を続けている方の事例です。
遠方で外出が困難な状況でも、電話やLINEを活用したリモートサポートにより、申請から書類作成、医師連携までをすべて自宅で完結することができました。
障害年金は、適切な準備と経過整理を行うことで、身体的・精神的な負担を軽減しながら確実に受給につなげることが可能です。本件は、その好例といえるでしょう。

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