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受給事例:慢性腎不全(人工透析)により障害厚生年金2級を受給(48歳・男性)

概要

  • 48歳・男性・香川県
  • 慢性腎不全・人工透析
  • 疲労感、倦怠感、筋力・体力低下、尿蛋白、高血圧
  • 連続作業困難、日常生活動作制限

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、20年ほど前の会社の健康診断で腎機能の異常を指摘され、治療を開始されました。以降は投薬と定期的な検査を受けながら介護職として勤務を続け、当初は日常生活に大きな支障はありませんでした。
しかし、数年前の健康診断で腎機能が著しく悪化していることが判明し、入院のうえ人工透析の導入が必要となりました。さらに心臓弁置換術を受けるなど長期の入院治療を余儀なくされ、以後は透析中心の生活となりました。
退院後も仕事には復帰されましたが、体力が大きく低下し、重量物を扱うことや長時間の作業が困難となったため、こまめに休憩を取りながら勤務せざるを得ない状況が続いています。休日も週3回の透析で時間が取られ、自身の予定をほとんど組むことができないなど、日常生活全般に大きな制約が生じていました。
このような状況から、今後の生活の安定を図るため、障害年金の申請について当事務所へご相談いただきました。

治療と生活の状況

初診以来、長年にわたり定期的な投薬治療と血液検査を続けておられましたが、腎機能は徐々に悪化し、最終的に慢性腎不全の診断を受けて人工透析が必要な状態となりました。
透析導入後は週3回の通院を継続されており、透析による身体的負担も大きく、体力・持久力の低下が顕著です。勤務中はこまめに休憩を取らなければならず、帰宅後は疲労のため横になって過ごすことが多い状況です。
また、休日は透析にほとんどの時間を取られてしまうため、通院以外の予定を組むことが難しく、生活全般が治療中心のリズムになっています。走ったり重い物を持ったりすることは避けざるを得ず、以前のような活動的な生活は送れない状態です。

申請までの経緯

本件では初診から20年近くが経過しており、初診日の証明が大きな課題と考えられました。しかし幸いにも、初診時から直近まで同じ医療機関への通院が続いていたため、受診状況等証明書の取得を円滑に進めることができました。
当事務所では、長期にわたる治療経過を整理し、病歴就労状況等申立書に詳しく反映しました。特に、透析のため週3回の通院を続けていること、体力の低下により勤務や生活に大きな制限があること、休日の大半が透析により拘束され、自由な生活が難しいことといった実際の生活上の不自由さを具体的にまとめ、医師の診断内容と合わせて書類全体の整合性を図りました。
これにより、透析治療に伴う身体的・生活的制限を適切に伝える申請書類を整えることができました。

結果

等級

障害厚生年金2級認定

受給額

年金額 約120万円

まとめ

人工透析を行っている場合、原則として障害年金2級以上の認定が見込まれますが、課題となるのは「初診日の証明」です。
本件では、初診病院への通院が長年続いていたため、スムーズに証明を得ることができ、確実な申請につなげることができました。
障害年金の申請では、医療機関との調整や長期の治療歴の整理が必要となることが多く、専門的な支援が重要です。
当事務所では、こうした複雑なケースにも丁寧に対応し、確実な受給につながるよう全面的にサポートしています。

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