メール よくある質問

ブログ

受給事例:慢性糸球体腎炎により障害厚生年金2級を受給(44歳・男性)

概要

  • 44歳・男性・愛媛県
  • 慢性糸球体腎炎・人工透析、IgA腎症、
  • 倦怠感、下肢浮腫、食欲不振

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、勤務先の定期健康診断で腎機能に異常を指摘されたことをきっかけに病院を受診されました。
当初は自覚症状がなく、日常生活や仕事にも特に支障はありませんでしたが、検査を続けるうちに腎機能の低下が徐々に進行していきました。
その後、専門的な治療が受けられる病院へ転医し、服薬や定期的な検査を継続していましたが、少しずつ疲れやすさや倦怠感、脚のむくみ、食欲減退といった症状が現れるようになりました。
医師からも将来的に人工透析が必要になると説明を受け、ついに透析導入が避けられない段階に至りました。
人工透析を開始すれば障害年金の対象となる可能性があることはご本人もご存じでしたが、仕事と透析を両立しながら複雑な申請手続きを進めるのは難しいと感じられ、当事務所へご相談いただきました。

治療と生活の状況

健康診断を契機に初診病院を受診後、専門医療を受けるためより大きな病院に転医されました。
当初は経過観察と服薬を中心とした治療を行っており、業務にも支障はありませんでしたが、腎機能の数値は徐々に悪化していきました。
通院から約1年後にIgA腎症と診断を受け、3か月ごとの検査・服薬を続けていましたが、R3年頃から倦怠感や疲労感を感じるようになり、R4年には脚のむくみや食欲不振も出現。
検査の結果、人工透析の導入が必要と判断され、入院のうえシャント造設を行い、退院後は透析専門クリニックにて週3回の透析治療を継続されています。
現在は透析の合間を縫って勤務を続けておられますが、体調やスケジュールの調整に大きな負担を抱えながらの生活が続いています。

申請までの経緯

透析導入を機に障害年金の申請を検討されましたが、ご本人は体調管理や通院に加えて仕事も継続していたため、手続きを一人で進めることは困難な状況でした。
そこで、当事務所がヒアリングを通じて治療経過や生活の実態を詳しく把握し、透析による生活制限の大きさを明確に整理しました。
特に、週3回の透析治療が就労時間や体力に与える影響、食事制限や体調変動による生活の不自由さなどを、診断書の内容と整合を取る形で申立書に反映しました。
これにより、医療面と生活面の双方から症状の重さが的確に伝わる申請書類を整えることができました。

結果

等級

障害厚生年金2級

受給額

年金額 約130万円

まとめ

この事例では、透析導入前の段階から障害年金制度の存在を知っていたことが、大きなポイントとなりました。
事前に情報を得ていたことで、透析開始後すぐに手続きを進め、無駄な期間を経ずに受給へとつなげることができています。
障害年金は、制度を知っているかどうかで結果が大きく変わることがあります。
体調や通院の負担が大きい方こそ、早めに専門家へ相談することで、確実で負担の少ない申請が可能になります。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る