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受給事例:下肢障害では不支給となったが知的障害により障害基礎年金2級(24歳・女性)

概要

  • 24歳・女性・愛媛県
  • 知的障害・下肢障害
  • 発達遅滞、言語発達遅滞、記憶定着困難、計算困難、集団適応困難、コミュニケーション困難
  • 対人関係の回避・孤立、金銭認識困難、計算不能、指示依存行動

相談から申請までの経緯

相談

相談者様は脳性麻痺による下肢機能障害があり、20歳到達時にお母様が障害年金の申請を行いましたが、結果は不支給となりました。
お母様は初めての申請であり、書類作成や医師への説明が十分でなかった可能性があると感じ、専門家の支援を受けて再申請を検討することとなりました。

治療と生活の状況

相談者様は出生時より低体重で、成長とともに下肢の麻痺や歩行困難がみられました。
通学時には階段や坂道の昇降が困難で、学校生活では常に周囲の支援を受けながら過ごしていました。
また、日常生活では衣類の着脱や長時間の立位・歩行が難しく、家族のサポートが欠かせませんでした。
さらに、就労後も職場での動作や判断に時間がかかるなど、知的機能面にも課題がみられ、母親の支援に依存した生活を続けていました。

申請までの経緯

初回は肢体障害として再申請を行いましたが、障害の程度が比較的軽度であったため、結果は変わりませんでした。
しかし、ヒアリングを重ねる中で、下肢障害だけでなく知的障害の併存が明らかになり、医師にもその点を含めて再評価を依頼することとなりました。
知的障害での申請にあたっては、出生から学齢期、就職後までの状況を詳細に整理し、医師が診断書を正確に作成できるよう支援しました。
20歳当時には知的障害としての受診がなかったため、今回は事後重症請求としての申請を行いました。

結果

等級

障害基礎年金2級認定

受給額

年金額 約83万円

まとめ

本件は、初回の肢体障害による申請では不支給となったものの、詳細なヒアリングと生活状況の整理により、知的障害としての正確な評価につなげられた事例です。

20歳時に受診歴がなくても、適切な手順を踏むことで事後重症請求により受給が可能となります。

ご家族の支援を丁寧に反映させた申請が、確実な受給につながりました。

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