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受給事例:うつ病により障害厚生年金2級を受給(34歳・男性)

概要

  • 34歳・男性・愛媛県
  • うつ病
  • 抑うつ気分、不安感、焦燥感、意欲低下、思考力低下、記憶力低下
  • 不眠、倦怠感、食欲低下、睡眠障害、就労不能、家事不能、入浴困難、金銭管理困難

相談から申請までの経緯

相談

ご相談者様は、母親の突然のくも膜下出血と同時期に発生した離婚問題が重なり、強い精神的ストレスを受けてうつ病を発症しました。
夜眠れない日が続き、仕事中も集中力が保てず、機械の操作中に危険を感じるようになったため、心療内科を受診したところうつ病と診断されました。
投薬治療を続けながら勤務を継続しましたが、症状は改善せず、最終的には退職を余儀なくされました。
その後は収入の減少や母親の介護への不安が重なり、気力の低下や生活リズムの乱れが進行しました。
こうした状況の中で、「自分も障害年金の対象になるのではないか」と考え、当事務所へご相談いただきました。

治療と生活の状況

受診後は抗うつ薬と睡眠導入剤による治療を継続しましたが、効果は一時的で、次第に薬の効き目を感じなくなっていきました。
退職後は生活リズムが大きく崩れ、食事や入浴、掃除といった基本的な生活行為もままならない状態に陥りました。
母親が入院していた期間は、自炊ができず、カップラーメンだけの食生活を続けていました。
ゴミ出しや洗濯も行えず、家の中は散乱したまま放置されていたといいます。
母親の退院後は、介護のためにヘルパーが来るようになりましたが、顔を合わせることさえ苦痛で、その時間帯は自室にこもって過ごしていました。
また、外出も極端に少なく、月に一度の通院以外は外へ出ることができない状態が続いていました。
人と話すことへの強い苦痛から、ヘルパーや医師以外との接触を避け、社会的に孤立した生活を送っていました。

申請までの経緯

初診から1年6か月が経過するタイミングで、当事務所に申請代行をご依頼いただきました。
ご本人は強い疲労感と対人恐怖から、自ら申請を進めることができない状況であったため、書類収集や生活状況の整理など、全ての工程を当事務所でサポートしました。
ヒアリングでは、掃除や洗濯、炊事といった日常生活の行為がどの程度困難であるかを丁寧に確認し、母親やヘルパーによる支援の実態を詳細に把握しました。
母親が入院して支援が途絶えた時期には、食生活が極度に偏り、生活が破綻していたことも明らかとなりました。
これらの実情を、診断書と病歴就労状況等申立書の双方に具体的に反映させ、生活の困難さを明確に伝える形で申請を行いました。

結果

等級

障害厚生年金2級認定

受給額

年金額 約120万円

まとめ

うつ病による障害年金の申請では、通院状況や診断名だけでなく、生活面での支障をどれほど具体的に示せるかが非常に重要です。
今回の事例では、食事・掃除・入浴といった基本的な生活動作すら困難であるという実情を丁寧にヒアリングし、書類に的確に反映したことが受給の決め手となりました。
また、代行を利用することで、ご本人の心理的・身体的負担を最小限に抑えつつ、生活の実態を正確に伝えることができました。
同様に、うつ病やストレス性疾患で生活に支障を感じている方も、一人で抱え込まず専門家にご相談いただくことで、受給の可能性を広げることができます。

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