概要
- 52歳・女性・愛媛県
- パーキンソン病
- 歩行障害、四肢の拘縮、姿勢保持困難、姿勢反射障害、全身倦怠感、書字困難
- ジスキネジア(不随意運動)、動作停止、嚥下困難、排泄困難、所持困難
相談から申請までの経緯
相談
相談者様は数年前、パーキンソン病による障害年金申請を行いましたが、不支給の結果となりました。軽度のうつ症状もみられたものの、当時はパーキンソン病のみで申請を行い、本来の診療科で診断書の作成を断られたため、やむを得ず内科で作成してもらった経緯がありました。
また、申請手続きや必要書類の整備が十分でなかったこともあり、結果には納得できない状況でした。
「今度こそ正確な手続きを進めたい」との強い思いから、今回、私どもに再申請の代行を依頼されました。
治療と生活の状況
相談者様は長年パーキンソン病の治療を続けており、服薬と定期的な通院を継続しています。体の動かしにくさや手指の震え、動作の緩慢さがみられ、日常生活でも家族の支援が欠かせない状態です。
また、軽度のうつ症状も併発しており、気分の落ち込みや集中力の低下が見られる日もあります。ご家族が服薬や通院の管理を行い、家事や買い物などもサポートすることで、どうにか生活を維持している状況でした。
申請までの経緯
前回の不支給の要因を正確に把握するため、まず前回の申請書類一式を取り寄せて内容を精査しました。その上で、再申請に向けた方針を立て、主治医との連携を重視しながら準備を進めました。
今回は、前回のように内科ではなく専門診療科の医師に診断書を作成依頼し、実際の症状を正確に反映できるよう、日常生活や治療状況を詳しく文書化して医師に共有しました。
さらに、パーキンソン病だけでなく併発するうつ病についても診断書を取得し、複数の疾患から生活への影響を総合的に評価してもらえるよう申請を行いました。
前回不足していた情報を補い、医師・相談者・当事務所が一体となって丁寧に準備を進めたことが、今回の結果につながりました。
結果
等級
障害基礎年金2級認定
受給額
年金額 約83万円
まとめ
本件では、前回の不支給の原因を正確に分析し、医師への情報提供を徹底したことが成功の鍵となりました。
診断書の内容が症状の実態に即していない場合でも、丁寧なヒアリングと専門的な整理を行うことで、医師に正確な情報を伝えることができます。
このように、再申請や前回不支給のケースでも、的確な準備とサポートによって正しい結果につなげることが可能です。
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